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もんちゃんの次の手術『グレン手術』とは

CAUTION
●当記事は先天性心疾患の病気を持つ我が子について書かれています。
●当ブログを初めてご覧になった方は必ずこちらを一読ください (少なくとも1番の項目については一読ください)

もんちゃんのこれまでの経過についてはこちらをご覧ください。

もんちゃんのこれまでの経過

先日のカテーテル検査の入院で数値的には低くなっておりグレン手術ができるという方針になったもんちゃんです。

その他カテーテル検査で言われた事についてはこちらをご覧ください。

5回目のカテーテル検査!結果はいかに

では、グレン手術とはどのような手術なのか、何が変わるのか、どんなリスクがあるのかについて今回パパがわかる範囲でまとめていきたいとおもいます。

もんちゃんの病気と手術歴

ちょっともんちゃんの病気と手術歴についておさらいしようと思います。

もんちゃんの病気

  • 房室中隔欠損症
  • 肺動脈閉鎖
  • 主要体肺血管側副血行路術後
  • 大動脈右室起始症
  • 無脾症候群

その他に前回の手術の合併症で片側声帯麻痺(現在は回復済み?)

前院では気管支分岐異常、対象肝なども診断されました。
(現在の病院では特に何も触れられず。。。)

もんちゃんの手術歴

2017年09月11日『主要体肺動脈側副血行路絞扼術』

2018年03月09日『肺動脈統合術+BTシャント変法』

グレン手術とは

グレン手術の説明の前にまず健常な人の心臓ともんちゃんの今の心臓について下手な絵ではありますが図解で説明していきたいと思います。

健常な人の心臓

Fig.1

青色が静脈血、赤色が動脈血を示しています。

解説

静脈血、動脈血とは

静脈血は全身から戻ってきて肺へ向かう二酸化炭素が多い血液(SpO2は低いです)

動脈血は肺から戻ってきて全身に向かう酸素の多い毛付き(SpO2は99%前後です)

心臓の中は4つの部屋に区切られ、右心室から肺へ向かう肺動脈、左心室から全身に向かう大動脈が起始しています。

右心房と右心室の間には三尖弁、右心室と肺動脈の間に肺動脈弁、左心房と左心室の間には僧帽弁、左心室と大動脈の間に大動脈弁という弁がついています。

この弁は逆流を防ぐ役割をします。

右心房と左心房の間には心房中隔という壁、右心室と左心室の間には心室中隔という壁があります。

心臓の血液の流れは、

全身→上下大静脈→右心房→右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房→左心室→大動脈→全身

このようになっています。

これが健常な人の心臓の構造となっています。

もんちゃんの今の心臓

Fig.2

肺動脈統合術についてはこちらをご覧ください。

いざ、出陣!2回目の手術と術前説明

紫色は動脈血と静脈血が混じりあった血液を示しています。

肺から酸素をたっぷり含んだ血液が戻ってきても全身から戻ってきた静脈血と混合されてそれが全身に送り出されている状況です。

そのため、チアノーゼがでておりSpO2も80%前後です。

解説

チアノーゼとは

血液中の酸素が少なく、皮膚などが青紫色になること

我が子の場合、唇、爪の付け根などにチアノーゼが見られます。

SpO2が低くなった時のために在宅酸素の機械と酸素ボンベが自宅にはあります。

そして、肺動脈が心臓から出ていないので大動脈から分岐した動脈から肺動脈へ人工血管を使いつないで肺へ血液を送っています。

そのため多くの血液が肺へ向かい心臓へ戻ってくるので心不全の状態になっています。

ちなみに現在のBNPは450pg/dL前後をウロウロしています。

解説

心不全とは

心臓のポンプとしての機能が十分に機能せず血液を送ることが困難な状態

娘の場合、肺から戻ってくる血液が多く、心臓が頑張りすぎている状態です。

解説

BNPとは

心臓から分泌されるホルモンで心臓の負担が増えたりすると増加します。

心不全の診断に使われる血液検査の項目の一つです。

グレン手術後の心臓(予定)

Fig.3

紫色は動脈血と静脈血が混じりあった血液を示しています。

グレン手術とは上大静脈と肺動脈をつなげる手術です。

いたってシンプルなのですが、肺動脈の条件が良くないといろいろなリスク、合併症が生じてきます。

解説

上大静脈とは

上半身から心臓へ戻ってくる血液の通り道

複数の静脈から最終的に1本の上大静脈となり心臓の右心房へ帰ってきます。

グレン手術の際に以前入れた人工血管は不要になるので除去します。

グレン手術で何が変わるのか、そしてリスクは?

グレン手術を行うことで、肺から戻ってくる血液の量が減るので心臓にかかる負担が軽減されます。

よって心不全が軽減される。(BNPも下がるであろう)

しかし、Fig.3の絵をみていただいてもわかる通り、紫色の部分がまだあります。
(パパが間違えたわけではありません)

下大静脈がまだ心臓につながっているので静脈血が心臓に戻ってくるため、紫色の動脈血と静脈血が混じり合った血液が全身に送られます。

そのためチアノーゼは改善されません。

解説

下大静脈とは

下半身から心臓へ戻ってくる血液の通り道

複数の静脈から最終的に1本の下大静脈となり心臓の右心房へ帰ってきます。

リスクとしては、肺動脈圧が高いと肺動脈につなげた上大静脈の流れが悪くなり、心臓に戻ってくる静脈血がうっ滞してしまい、上半身の浮腫(むくみ)が著明になってしまう。

脳から戻ってくる静脈も上大静脈につながっているのでうっ滞が生じてしまうと脳浮腫(脳のむくみ)にもつながります。

そのため、術後ICUにて上大静脈圧のモニタリングを行います。上大静脈圧が15mmHg以上となると危険なため、グレン不成立となり元の人工血管を使った状態に戻すことになります。

グレン手術で鍵を握るのは『肺動脈圧』です。高ければそもそもグレン手術はできないし、グレン手術後高くなってしまってもダメです。

そのため術後(退院後も)は、肺血管拡張薬の内服、在宅酸素にて肺動脈圧が高くならないように管理していく必要があります。

まとめ

グレン手術は肺血管の条件が良くないとできない手術である。

術後も肺血管の条件を満たすように肺血管拡張薬の内服、在宅酸素の使用が不可欠である。

術後上大静脈圧が15mmHg以上だとグレン不成立ということで元の人工血管を使用した状態に戻す(手詰まり)

グレン手術ができなければあとは心臓移植しか治療法はない

グレン手術を行うことで心臓への負担は軽減されるがチアノーゼは改善しない

今回のグレン手術は次のフォンタン手術あるいは1.5心室修復へ向けた準備の手術です。

もんちゃんの心臓が少しでも楽になればいいなと思います。

そして、術後の経過も良好でありますように!!

手術は5月中旬(日にちはまだ決まっていない)に行われます。

それまで体調を崩さないように細心の注意をはらって生活していきたいと思います。




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